「赤ちゃんの夜泣きはいつから?」
赤ちゃんの夜泣きは、早い場合は生後3~4ヶ月頃から始まり、通常は生後5~6ヶ月頃から見られます。 また赤ちゃんによっては、新生児期の頃から夜中にぐずることがあります。個々の成長や性格、環境によっても異なりますが、多くのママ、パパが寝不足に悩まされているのではないでしょうか。
夜泣きが始まるタイミングや頻度は、成長の節目や環境の変化が影響しており、夜泣きの原因や対策も月齢によって異なります。本記事では、赤ちゃんの夜泣きの原因や対策を月齢別にまとめているので、赤ちゃんがスヤスヤ気持ちよく眠れるように、また家族みんなの睡眠を守るヒントになると幸いです。
「月齢別夜泣きの原因と対策!」
新生児の夜泣きの原因と対策
新生児期(生後0~1ヶ月)の赤ちゃんは、まだ昼夜の区別がついておらず、睡眠リズムも不規則です。 新生児が夜泣きする原因としては、次の4つが考えられます。
・お腹が空いている、オムツが濡れている、温度や湿気が不快、光がまぶしいなどの生理的な不快感を訴えている。
・昼夜の区別がついておらず睡眠リズムも不規則であるため。
・体調不良を訴えている。
・外の世界の不安感。
対策:
・赤ちゃんが満腹で眠れるように授乳のリズムを整える。こまめなオムツ交換。部屋の温度や湿度、光の調節を行い、赤ちゃんが快適に過ごせるように心がける。
・朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴び、夜になったら部屋を暗くして寝る準備をする。入浴時間を決めるなど生活リズムを整える。
・新生児は免疫力が弱く、病気にかかりやすい状態です。しっかりと体温管理をして、よく飲めているか、排泄は出来ているか確認し、普段と様子が違って心配な場合にはすぐに受診しましょう。
・外の世界に出てきて間もない赤ちゃんに安心感を与えてあげるため、まあるい寝床やまんまる抱っこ、胎内音などでお腹の中にいたときのような環境づくりを心がける。
1~3か月の夜泣きの原因と対策
この時期の赤ちゃんも、まだ昼夜の区別ができません。体内時計や脳の機能が成長過程にあるので上手に眠れず、夜中に目が覚めて泣くことが多いのです。
対策:
・新生児期の頃と同様、授乳やオムツ交換、室内温度の調整をし、不快感を取り除いてあげる。
・生活リズムを整え、寝るまでの流れをルーティン化する。
・新生児期を過ぎると少しずつ外出もできるようになるので、お天気のいい日はお散歩に行くなど日中は出来るだけ活動的に過ごす。
4~6か月の夜泣きの原因と対策
生後4~6ヶ月の赤ちゃんは、脳が発達し始め、できることも増えていく時期なので、日中に経験した刺激が夜に反映されることがあります。 大人が思っている以上に、脳が興奮し、夜泣きが多くなることがあります。
さらに、歯が生え始める赤ちゃんも多いので、歯茎がむずがゆい「歯ぐずり」が原因の場合もあるでしょう。
対策:
・寝る前の時間は部屋を暗くし、ゆったりと過ごしましょう。脳の興奮を抑え、リラックスすることが大切です。
・歯固めなどを与えて、歯茎のむずがゆさを軽減させてあげる。
7~9か月の夜泣きの原因と対策
この時期の赤ちゃんは、ひとりで自由に動けるようになり、脳もさらに発達してきます。周囲の人の区別もできるようになるので、目が覚めた時にママやパパの姿が見えなくなると不安を感じて泣くことがあります。
対策:
・寝る前に十分なスキンシップで愛情表現をすることで、不安を取り除いてあげる。
(抱っこ、ベビーマッサージなどもおすすめです。)
10~12ヶ月の夜泣きの原因と対策
生後10ヶ月頃からは、赤ちゃんの知的な発達も進み、夢を見たり、覚醒状態が増えたりすることが夜泣きの原因になります。
対策:
・生活リズムも整えても泣いて起きてしまう場合は、泣いたときもすぐに抱き上げずに少し様子を見ることで、自分で寝直す力を育ててあげることも大切です。
・お風呂の時間を早くする。(体温を下げることで眠りにつきやすくなるので、入浴直後の体温が高い状態ではスムーズに眠るのが難しいため)
1歳の夜泣きの原因と対策
1歳になると昼間の活動量が増え、新しい経験がたくさん増えます。その影響で、夜に興奮状態が続くことが夜泣きに繋がる場合もあります。
対策:
・生活リズムを整え、日中はしっかりと活動する。
・昼寝をしすぎない。(1~2時間程度にとどめ、15時には起こすようにする。)
2歳の夜泣きの原因と対策
2歳になると言葉の理解も進み、感情表現も豊かになりますが、夢や怖いものへの理解も進むため、悪夢を見て泣き出すことが増えます。
対策:
・イヤイヤ期でもあるこの頃は、泣いている理由をしっかりと聞き受け止めることで、安心感を与えることができます。抱っこしてゆっくりお話をすることでリラックスでき、安心して眠ることができるでしょう。
3歳以降の夜泣きの原因と対策
3歳以降の夜泣きは、保育園や幼稚園での出来事や日中の刺激が多いこと起こりやすくなります。環境の変化やストレスが原因でうなされることもあるでしょう。
対策:
・寝る前のお話や絵本の読み聞かせなど、安心できるルーティンをつくる
・心身ともに疲れすぎないようにする。(必要であれば30分程度の短時間のお昼寝をする)
まとめ
赤ちゃんの夜泣きには月齢ごとに異なる原因や対策があり、それらを知っているかいないかで、対応の方法も変わってきます。
しかし、赤ちゃんも十人十色。ひとりひとり個性があり、日々成長しているので、対応の仕方もそれに伴って変化していくことでしょう。
正解のない育児ですが、赤ちゃんの様子をよく観察し、寄り添っていくことが問題解決の一番の近道なのだと思います。
家族全員が無理のないように支えあい、赤ちゃんの成長を共に見守っていけるといいですね。